魔王

#8「矛盾」




魔王「アナスタシア」
攻撃力:無限大(としか表現できない)
防御力:無限大(としか表現できない)

矛盾を統括する第八天魔王にして最強存在。
あらゆる世界・場所・次元の絶対同一座標に、存在確率0で”存在”する事象の支配者。
第八天を冠するが、他の七体の魔王とは一線を画する。

呪帝戦争時、第一層天界と魔界最深部を衝突させ、相転移崩壊を引き起こした。
この余波は天界・魔界・人間界の全てに多大な影響を与え、
終末――火と銀の七日間の引金となる。

***

魔王アナスタシアについては諸説あるが、各学説・宗教諸派共にその存在については確実視されている。
(過去にアナスタシアが引き起こした事象が記録されており、その力を給与されて発動する闇魔法も存在する)

矛盾の統括者と呼ばれる所以は、「創造神を超える存在してはならない存在」並びに「矛盾理論を行使する」の2つである。
前者に関しては一部宗派のみの意見であり、その主張の中に矛盾を含んでしまっている(※1)為重要視されることはない。
(矛盾を含むという点で、ある意味正しいのかもしれないが・・・・・・)
学術・研究論文的に最も重要視されるのは後者で、
「飛矢静止論」「アキレスと亀」的な、否定されたはずの現象を行使することにある。

これに対する1つの解がある。
それはアナスタシアが極めて強力な時間能力者とすればいい。
時間能力者といっても、人間のそれのように重力・認識力操作などによる擬似的なものや加算方向への操作(時の加速)ではなく、
文字通り時間そのものに干渉するものである。(時の加速はかなり容易である)
すなわち、時間の完全停止またはそれに究極に近い現象を操れるとするならば、上記の理論形態は完成する。
完全な時間の0点(瞬間)を現出させることにより、時間の無限分割が可能となるからである。

アナスタシアはこの能力を持って、己に向けられたあらゆる危害を無効化
(無限の瞬間によって、無限数の危機回避の機会を得ている)しているとされる。
これが現在最も有力視されている説である。
(現在確認されつつある)


(※1)そもそも創造神はどのように生まれたのか。
誰かによって生み出されたのであれば唯一無二の存在ではなく、他にも同じような存在がいてもおかしくない。
また自然に生まれたのであれば、やはり同様の存在が生まれ出でる可能性がある。
創造神は全ての始まりであり最初の存在であるというが、
それにすら始まりは必ず存在するため、宗教学的にはともかく理論的には否定されている。


【戯言】
リメイク一枚目。
服装を黒一色にして、より幼くしました。

一応念のため、現実の瞬間などといったものの定義とはまったくちがいます(笑